血圧と心電図
ヨガ

【効果検証】ヨガは生活習慣病の予防になる?

本記事では生活習慣病に対するヨガの効果についてご紹介しています。

 

こんにちは、ヒロです。

 

今日は生活習慣病の予防にヨガは効果があるのかということについて、考えていこうと思います。

 

生活習慣病って今ではテレビや健康関連の情報などでよく見かけるワードですよね。

 

この生活習慣病に対して、ヨガが効果的かもしれません

 

では、ヨガはこの生活習慣病に対してどんな効果があるのでしょうか?

 

そういった点についてご紹介いたします。

 

生活習慣病とは?

 

まず、生活習慣病とは何か整理しておきましょう。

 

その名の通り、生活習慣が起因で生じる病気の総称です。

 

生活習慣と言いますと、食事・運動・睡眠など色々ありますよね。

 

食べ過ぎ、運動不足、睡眠不足など悪い習慣になると病気を発病してしまう可能性につながります。

 

例えば、糖質を含むものばかりを食べる習慣であれば糖尿病を引き起こしてしまいますし、塩分の高いものを食べる習慣が多ければ高血圧などにかかるかもしれません。

 

そういったことが危険因子となり、がんや脳卒中、心臓の病気(心筋梗塞など)につながる可能性がグッと上がります。

 

こうなってしまうと、食事制限やお薬が増えるなど自分にかかる負担が大きくなってしまいます。

 

名前はそんなに怖くない生活習慣病ですが、その中身は結構怖いものになります。

 

なってからでは人生が激変してしまいますので、こうなる前の予防が非常に大切なのです。

 

 

生活習慣病に関わる健康の指標

 

そんな怖い生活習慣病。

何を指標に確認できるのでしょうか?

 

そこで役に立つのが、定期的な健康診断の結果です。

 

今は会社で定期的に行うことが義務付けられていることが多いと思います。

その結果に生活習慣病に関わる数値がたくさん載っています。

 

BMI、ウェスト周径、コレステロール値、尿検査、血糖値(HbA1c)などがその一例です。

 

これらが基準値を逸脱し始めたときは要注意であり、何かを変えなければならないサインとなります。

 

※私のプチ自慢は再検査や悪い判定になったことがないことです。

 

ヨガの生活習慣病に対する効果

 

それでは、ヨガの効果についてご紹介いたします。

 

まず、CHU, Paulaらは、37件の研究を集約したメタアナリシスにおいて、運動していない人と比べてヨガをした人は、BMI、収縮期血圧(上の血圧のこと)、LDLコレステロール、HDLコレステロールに効果がある可能性を報告しており、運動をする人と比べてヨガが劣ることはない結果を報告しています1)

 

そして、CRAMER, Holgerらは、44件の研究を集約した3168人のメタアナリシスにより、血圧やウエスト周径、コレステロール、糖尿病の指標であるHbA1cなどの項目でヨガの効果がある可能性を報告しています2)

 

上記2件の報告の信頼性はめちゃくちゃ高いわけではありませんが、参考になるものであり、2つの報告に共通している血圧やコレステロール値に対して効果を期待できるかもしれません。

 

血圧を下げることができれば、脳出血のリスクを減らすことにつながりますので、予防効果としては大切なことだと考えます。

 

ヨガは適度な負荷の運動であり、筋トレ効果やダイエット効果、糖尿病に対する効果など様々な効果が報告されております。

血圧に関しては、自律神経の働きを整える作用が働いているのかなと考えます。

 

このような点から、ヨガは生活習慣病予防には向いているのかもしれません。

 

ちなみにヨガの効果としては、過去のブログでもいくつか紹介しておりますので、以下のリンクを参考にしてください。

 

【効果検証】ヨガは筋トレ?柔軟?

 

【効果検証】ヨガでダイエット?

 

 

【効果検証】ヨガは糖尿病に効果があるのか?

 

 

生活習慣の見直しも

 

ヨガに効果があるかもしれないとはいえ、やはり生活習慣の見直しが非常に大切です。

 

ヨガを頑張っても、他の生活習慣がダメだと意味がありませんから…(^^;

 

食事については間食やご飯の分量を少し減らす、運動についてはなるべく階段を使うなど、日頃のちょっとした心がけと積み重ねがポイントです。

 

いきなり全部を改善すると気持ち的にしんどいですし、長続きしません。

ですので、変えられるちょっとしたことから始めて、それを少しずつ増やしていきましょう

 

ヨガでいえば、いきなり毎日のクラスに参加するよりは、週に1回クラスに参加してみることから始めたり、youtubeの10分だけしてみることなどから取り組みを始めましょう。

 

慣れたり、楽しくなってくれば回数を増やすというようなこともありかもしれません。

 

あとは、荒療治かもしれませんが、月会費制のところにお金を払って行かないと損をする状況にしてしまうのも人によってはアリかもしれません。

 

何にせよ、自分に合った形で少しずつ生活習慣の改善やヨガに取り組みましょう!

 

まとめ

 

今日は生活習慣病に対するヨガの効果についての情報をご紹介いたしました。

 

ポイントとしては、

 

POINT!・生活習慣病は生活習慣の乱れで起こる病気の総称

 

・生活習慣病によりがんや脳卒中などのリスクが上がる。

 

・ヨガには血圧を下げたり、コレステロール値を下げる効果があるかもしれない

 

・ヨガだけでなく生活習慣全体の見直しも大切

 

といったところです。

 

色々と便利になっている反面、体を使わなくてよくなったり、簡単に食べ物が手に入ってしまう世の中です。

 

 

自分の体を大切に、健康でいられる期間を出来るだけ長くするためにも、ヨガが一つの取り組みに慣れば幸いです(^^)

 

 

出典

1)CHU, Paula, et al. The effectiveness of yoga in modifying risk factors for cardiovascular disease and metabolic syndrome: A systematic review and meta-analysis of randomized controlled trials. European journal of preventive cardiology, 2016, 23.3: 291-307.

2)CRAMER, Holger, et al. Effects of yoga on cardiovascular disease risk factors: a systematic review and meta-analysis. International journal of cardiology, 2014, 173.2: 170-183.