【レースレポート】第1回あやべ水源の里トレイルラン
この記事は第1回あやべ水源の里トレイルランのレビューとなっております。
こんにちは、ヒロです。
春になりマラソンは一段落。その代わりトレイルランニングのレースが増えてくる季節となりました。
皆様はどんなレースにエントリーしていますか?
私はこの度、京都府綾部市で初開催となったあやべ水源の里トレイルランの50Kに参加してまいりました。
感想を一言で言うならトレイルランのレースの楽しさを満喫できた大会でした。
本日はそのレースレポートをさせていただきます。
ちなみに私のランナーとしてのスペックですが、
・フルマラソン:3:27:29(2023篠山ABCマラソン)
・ウルトラマラソン:丹後ウルトラマラソン100km,鯖街道77Km
・トレイルラン:六甲キャノンボールSPEED,神鍋パノラマトレイル40K,舞鶴とれとれトレイルラン42km)
ということで遅くも速くもない凡人な方です笑
目次
あやべ水源の里トレイルランとは
京都府北部の綾部市という田舎の地域で行われた、トレイルランナー奥宮俊祐氏が運営するFunTrailsが主催の大会です。
大会HP: https://fun-trails.com/race/ayabe/
今大会が記念すべき第1回大会でした。
本当は何年か前に開催予定ではありましたが、コロナの影響により延期となっていました。そのため、私たちにとっても待ちに待った大会でした。
自分の住む福知山市のお隣の市なのでほぼ地元のような土地での開催となります。
ちなみに綾部市は京都駅から特急列車で約1時間ほど、綾部駅から大会会場までは車で30分ほどの山間地域になります。
出典:google mapより
カテゴリは50km(累積標高約2,500m)の50Kと15kmの15K(累積標高約700m)の2つの種目となります。
今回私は50Kのカテゴリに出場してまいりました。
大会会場について
大会会場のある二王公園は温泉やキャンプ場施設がある場所で、レース後にはすぐに温泉に入ることができるのが魅力の一つと言えます。
余談ではありますが、時期によっては雲海を楽しむこともできるスポットでもあります。
受付は混むことなくスムーズに終わりますが、駐車場については到着が遅くなると少し離れた場所に誘導されるため駐車場からバス移動となります。
ちなみに私は6時くらいに到着してギリギリ会場徒歩圏内のところに駐車することができました。
会場には京都市のトレランショップのモンキークルーさんが出店されており、お安く商品を買うことができました(paypayか現金のみなのでお気をつけて!)。
おかげ様で到着して間も無くほぼ文無しになりました笑
トイレも特に混み合うようなこともなくスムーズだったように感じます。
というのも、参加者全員は500人くらいとのことでしたが、15Kのスタート時間が遅めであり、集合時間に差を作ってもらえていたのでそんなに人が多いという感じも受けず混み合わなかったのだと思います。
荷物預けの場所はスタート地点から歩いて5分程度のところにあります。屋根のある建物内に保管してもらえます。更衣室も同じ建物内にあり、畳の部屋で着替えることができます。
自販機は少しありますが、コンビニ等はない地域であり、朝ご飯やドリンクを買う場合は綾部駅周辺で買っておく必要があります。
レースレポート①(スタート〜A2大町広場)
スタートはウェーブスタートとなってはいますが、ほぼ同時スタートのようなものです。
この地域での『上林太鼓』がスタート前とスタート直後に演奏され気持ちが鼓舞されます!
昂った気持ちで8:00にスタート!!
ちなみに私は基本的に登りは緩くても全歩き、下りと平地は走るという戦法で完走目的のランナーです。
まずは公園を出て少しだけロードを走ります(2km弱)。
途中坂尾呂神社という隠れ桜スポットを通りますが、この日は前日までの雨で少し散ってしまっていました。
運が良ければ絶景だったのかな?
このあたりから林道に入り、3kmくらいからはトレイルに入ります。
この辺りのトレイルは前日までの雨の影響で足元はぬかるんで滑りやすい感じでした。
途中、ちょっとした渡渉ポイントがあったりといった川沿いを進みます。基本的にはシングルトラックで抜かしたりはしにくい箇所になります。
また、一箇所滑落注意の場所があり通る人数が制限されるためちょっと渋滞します。
タイムや順位狙いの方はここまでを早めに行くことをオススメします。
一つ目のピークであるシデ山の中腹であるみと広場がA1となります(5.1km地点)。
私は8:54に到着しました(スタート後54分)
ちなみにこのあやべ水源の里トレイル、魅力ポイントがエイドの豊富さです!
このエイドでは飲み物以外に、いなり寿司にフルーツポンチ、バナナや地域のおばあちゃんたちが作った梅干しなどかなり豊富なラインナップとなっていました。
長旅ですので、しっかり食べておきました。
そこからさらに歩みを進め、最初のピークであるシデ山(標高約735m)に到着です(スタート約6km)。
シデ山までの間はそんなに急登があるわけでもなくテクニカルな箇所もありません。のんびり進みましょう。
ここから、4km程度は降りのトレイルと林道のような箇所になります。
綺麗に整備されており気持ち良く走れるトレイルとなっていますので、気持ち良くなりすぎて飛ばさないように注意してください(笑)。
林道が終わると、ロードで2〜3kmほど進み、A2の大町広場(12.3km地点)となります。
私は9:52(スタート1時間52分)に到着しました。
ここでは、おおつき製菓舗のしらく焼き(どら焼きのようなもの)が丸々一つもらえます(味もあんこや栗など種類あり選ぶのに悩みました)。水分が少し持っていかれはしますが美味しかったです(^^)
レースレポート②A2大町広場〜A4老富エイド
この区間を一言で言うならば、走れてタイムを貯金する区間。(でも無理はしない)
A2を出ると2kmほどロードを走ります。最初の1kmはほぼ平坦でその後やや傾斜のきつめの箇所があり、階段エリアを昇り降りして一旦スタート地点に戻ります。
ここからはしばらく登り区間となります。
ロードとトレイルを挟みつつ、二王門・光明寺前の階段・急なロードの登りを通過します。
二王門は国宝であり綺麗な朱色の門ですのでぜひ写真に収めておいてくださいね!
二王門を過ぎるとすぐに光明寺となり、その裏手からトレイルに入ります。
特になんてことない登りだったように思います。1kmあるかないかで広い林道に入ります。
林道区間はA4の老富エイド付近まで続くため、結構長いです。多分10kmくらいはあると思います。
ここが走れる区間のため走れる人は走りましょう。(私は少しでも登りならば歩いてましたけどw)
でも意外とこういうところで無理をしないことが気持ち良く快走するためには大事なのかなと後々感じました。
途中A3光野峠(11:18到着。22km地点)で炊き込みご飯やきゅうり漬けをいただき、緩やかなアップダウンを繰り返してA4老富エイド(29km地点)に到着となります。
老富には12:11(スタート4時間11分)に到着しました。
老富エイドにはこの地域の名産であるトチの実を使ったトチ餅がいただけます。これが絶品でした!
ここからはハードになるため、水分や食べ物をしっかりと補給して備えましょう。
私はここのエイドで座って色々体制を整えるなどして10分くらい居たような気がします。
レースレポート③A4老富〜A5笠地蔵
三国岳を越えて胡麻峠を稜線沿いに通るここの区間がこのコース最大の踏ん張りポイントになります!
まず三国岳までおよそ3kmで400m登るのですが、数字以上のきつさを感じる区間です(特に前半)。
A4の老富を出てからすぐに傾斜がきつめの登りが始まります。特に何箇所かロープが張られており、引っ張りたくなるような傾斜です。
そんな傾斜を頑張って登った私たちを三国岳が歓迎してくれているかのような、素晴らしい眺望で待ってくれています。
景色を見てここで登り切ったと思って安心したら大間違い!!(笑)
高低図ではそこまでアップダウンがないようには見えますが、胡麻峠は実際には傾斜キツめのアップダウンを繰り返します。
しかも一部はゴムの階段のため下りはちょっと走りにくいです。
何個鉄塔の下を潜ったんやろかとイヤになるくらいでした(三国岳山頂からおよそ3kmほど繰り返します)。
間違いなくこのコース最大の踏ん張りどころです。
そんな鉄塔地獄を過ぎると下り基調の林道になり、ここからは走れます。
途中ウォーターエイド(36km地点)を過ぎ、42km地点までは走れる林道下りで、そのまま途中からアスファルトに変わり、A5笠地蔵(42km地点)に到着です。
A5笠地蔵には14:31(スタート6時間31分)に到着しました。
笠地蔵エイドでは地元のお姉様方が芋煮を振る舞ってくれます。椅子とテーブルもあるのでゆっくり食べることができます。
ここでエイドは最後になりますので、しっかりと補給しておきましょう。
レースレポート④A5〜ゴールまで
笠地蔵エイドを出ると、あとはそこまで苦しくないエリアです。
最初の1kmはほぼ平坦みたいなロード。そこからミツマタの群生地を1kmほど抜けて、林道を1km登るとゴールまでの下りに入ります!
ミツマタエリアはちょうど花が咲いている時期で、疲れを癒してくれる癒しスポットでした。私個人としては、このコースのハイライトはここのエリアではないかと感じています。ここでしっかりと癒されていってください(^^)
ミツマタに癒された後の残りの下りは往路で主に通った箇所を戻る感じになります。
夕暮れ時の二王門もまた風情があって良かったです。
最後5kmくらいをしっかり下ってゴールとなります。
ゴールでは奥宮さんが出迎えてくれています。
またゴール後にはとち餅を使ったぜんざいが振る舞われています。疲れた体にしみわたります。
運動直後の糖質補給という意味でも回復に持ってこいですね!!
私は7時間45分56秒(50K男の部137位/338人中)でゴールとなりました。
大会の総括と完走のポイント
記念すべき1回大会ということで期待しておりましたが、期待を遥かに上回る素晴らしい大会だったと感じました。
トレイルランニングって楽しいんだ!ということが凝縮されていたように感じます。
受付や更衣と手荷物預け、エイドの豊富さ、景観の良さなどどれを取っても満足しております。
割と走りやすいトレイルでしたし、私みたいなトレイルで50kmが初めてという人にもってこいの大会だと感じます。
完走のポイントとしてはとにかく頑張り過ぎないことです。
周りのペースにのまれてオーバーペースになると後半でとても後悔します。タイムを狙わないのであれば無理なく進むこと。息が上がり過ぎないペース、心拍数が上がり過ぎないペース、また汗っかきの人は別かもしれませんが、季節的にそこまで汗をかかないペースでというのも一つの目安かもしれません。感覚的には10が最大の努力量だとしたら三国岳までは4〜5くらい。そこから先は少しずつ上げる感覚で。
くれぐれも自分のペースを大切にしてください。
気持ちとしては三国岳を登り終えてから徐々にエンジンをかけていく感じで良いと思います。
途中20km地点あたりの林道など走れてしまうので、無理をせず抑え気味に行きましょう!
シューズに関してはテクニカルな箇所がほぼないので、雨上がりや当日が雨の場合以外はグリップ力をそこまで気にしなくても良いと思います。走りやすいトレイルシューズを選択しましょう。雨の場合はズルズルになりそうな箇所があるため、グリップしっかり目のものを選択しましょう。
※私は前日の雨と当日の朝のグチャグチャ感があったのでアルトラのローンピーク(すり減った状態のもの)からオリンパス(ラグがしっかり残っているもの)に変更しましたが、これが正解でした。
大会のウィークポイントとして強いて言えば、綾部の山奥での大会のためアクセスはあまりよくありません。
ただ、これは綾部や隣の福知山・舞鶴などに前泊して、この地域の美味しいご飯を食べるなどで簡単に解決して倍楽しめそうですが(^^)
来年も開催されそうなので、是非とも参加してくださいね!
ちなみに今回の大会の様子について、動画でもまとめておりますので来年以降参加される場合に参考にしていただけると幸いです。