【レースレビュー】神鍋パノラマトレイルフェス2022.40K
この記事は神鍋パノラマトレイルフェス2022の40Kのカテゴリのレースレビューとなっています。
こんにちは、ヒロです。
暑いですね〜。口を開けば暑いしか出てきません。
さて今日は、そんな暑い中行われた神鍋パノラマトレイルフェス2022の40Kのカテゴリのレースレビューをさせていただきます!
目次
神鍋パノラマトレイルフェスとは?
まずはレースの概要についてご紹介いたします。
このレースは2021年から始まっており、今回は第2回大会でした。
運営は京都で有名なトレイルフェストランニングカンパニーさんです。
場所は兵庫県豊岡市にある神鍋高原となります。
冬はスキー場で有名な地域であり、今回のコースにもスキー場のゲレンデを走るコースが含まれていました。
レースカテゴリは、20K,40K,60Kの3部門あります。
20kは20kmでD+1,190m、40kはおよそ44kmでD+2,600mのコース,60kは71kmで4,200mのとなっています。
20kは制限時間9時間であるため初心者でも参加しやすく、40kは制限時間9時間30分、60kは10時間という設定であり、自分のレベルに応じてカテゴリを決められます。
(60Kはホンマに厳しい設定!なんと完走率0%だったらしい…)
概要としては、スタートからすぐに蘇武岳という1074mの山を越え、スキー場ゲレンデやトレイルなど800m前後の山を2つ、最後に斜度30%以上はあると思われるゲレンデの直登をするというタフなコースです。トレイルとロード・林道の割合としては、多分ロード・林道の方が多いです。ただし、ロード・林道でも斜度がかなりきつい場所があったり、スキー場のゲレンデを含んだ一気登りに一気下りとかなりアップダウンのきついコースでした。総距離と累積標高の数字以上のキツさがあると思います。
今回、私は40Kのカテゴリに福知山のランニングチームヒッポッポの皆様と参加しました。
スタート〜蘇武岳〜第1エイド
スタート地点は道の駅神鍋高原となります。天気は曇り。前日に一時的に豪雨となり、朝も少し雨が残った状態の蒸し暑い日。路面も少し濡れていた状態でした。山には霧がかかり、山頂は見えないような状態です。
スタート後は付近のロードを走り、八反の滝を通る林道?トレイル?を経由し、再度ロードを走ります。5kmくらいまでは平坦な道がメインで、そこから蘇武岳への登りが始まります。最初2kmくらいは舗装路と未舗装路を登るのですが、一部かなり傾斜がきつい場所があり息が上がります。もちろん全歩きです(笑)
その区間が終わると、トレイルに入り一度林道に出て再度トレイルに入ります。
トレイルはブナ林の間を抜けるフカフカのトレイルで非常に歩きやすいです。この日は霧が出ていたので幻想的な空間でした。
そのまま登り続けて、スタートからおよそ10km地点が蘇武岳山頂(標高1,074m)となります。霧で景色はゼロでした…。
蘇武岳から1kmも無いくらい下ったところに第1エイドがありました。
第1エイドには9:37に到着です(スタートから2時間7分)
エイドにはあんこ餅、塩タブレット、水分などがありました。あんこ餅好きなのでかなり美味しくいただきました。
第1エイド〜第2エイド
第1エイドを出ると、しばらくはロードを走ります。1kmくらいは登り基調ですが走ろうと思えば走れるくらいの緩い傾斜です。そこから下り基調に変わり、1kmくらい進むと、大杉山に向かうトレイルに入ります。入り口にはマーキングがしっかりあるので見落とさないとは思いますが、注意して進みましょう。
ここで注意!!!
トレイルに入ってから、500mくらいで左に曲がるマーキングがあります。私もそうでしたが、ここを見落として真っ直ぐ進んでしまいロストしてしまう人が多かったようです。レースのマーキングではない、同じようなマーキングがあったため余計に間違えやすいですので慎重に進みましょう。
1kmくらい尾根伝いの感じで降りたり登ったりを繰り返して大杉山を通過したら、激下りのトレイル区間が始まります。
この日は前日の大雨の影響もあってか、かなり滑る状態で、何度もスライディングをかましてしまい、おろし立てのランニングパンツが悲惨なことになりました(泣)。
ここ、急な下りなので、雨でなくても滑りやすいです!ケガしないよう慎重に進みましょう。
2〜3kmほど下ると、万場スキー場横のロードに出て下り、17km地点の第2エイドとなります。
第2エイドには10:41(スタートから3時間11分)に到着しました。ここの関門時間が4時間となっています。
第2エイドには地元産のスイカやトマト、胡瓜など食べ物が豊富で、どれも美味しい!!
さらにこのエイド以降全てのエイドでかけ水のサービスもしてくれます。
ここで一息整えて次へ臨みましょう。
第2エイド〜第3エイド
第2エイドを出て下りてきた道を登り返し、万場スキー場のゲレンデを登ります。
ゲレンデは3〜4kmほど登るのですが、最後の方は傾斜がきつめです。また、ゲレンデの途中には牛が放牧されており、コースのすぐ横に牛が横たわっています。決して刺激しないようにしましょう(笑)
ゲレンデを登ると終わりと思いきや、そこから2kmくらいは緩めの登りの林道が続きます。タイム狙いの人はここを走るかどうかで大きくタイムが変わるんでしょうが、私は完走目的ですし、脚の疲労が溜まってきていたのでのんびり歩いて体力の回復に努めます。
登りが終わると下りの林道を進み、途中からスキー場のゲレンデに入ります。
このスキー場がくせ者です!
足元はぼこぼこですし、結構傾斜が強めの下りなのでブレーキをかけても、飛ばしてもどちらもダメージが蓄積します。飛ばすとボコボコなので足を取られやすいです。私はのんびり進みました。
2km程度はゲレンデを降ります。まぁ〜堪えました!
ゲレンデ区間が終わると、住宅街を少し抜けて24km地点の第3エイドとなります。
第3エイドには12:23分に到着しました(スタートして4時間53分)。
このエイドは関門時間が6時間になっています。時間の貯金が大分できてきた。(後で振り返るとここでの貯金大事…)
第3エイドには栃餅やあま酒などが置いてます。
(そして、このエイドで衝撃の事実に気づいたのですが、ここまでのエイドで出ていたコーラがおそらくゼロカロリーのものだった!)
第3エイド〜第4エイド
第3エイドを出ると2kmくらいほぼ平坦のロードを走ります。そこから林道が始まります。この林道もロストしやすいポイントで、林道に入って割とすぐに右にある小さな橋を渡ります。真っ直ぐ行ってしまいがちなので注意してください!(私も間違えかけて後ろの人に助けてもらいました)
林道を少し進むとトレイルに入るのですが、ここがこのレース内で一番きつかったです(精神的にも肉体的にも)。
登り自体は2kmくらいのもんですが、300mくらい一気に上がるため、とにかく急な上に、滑る!
途中は手をついて上がったりしてました。
この区間の登りで足を滑らせた勢いで、ふくらはぎが激攣りして一人山の中で悶絶!(幸い周りに誰もおらず見られなかったw)
さらに太ももも大分疲労が溜まり、いつ攣ってもおかしくない状況でした。
途中に座りやすそうな木を見つけては座って休み、足をほぐしてから進みました。
登りのピークは林道に出るだけなのですが、ホンマに嬉しかったですね。
時計を見て気づきましたが、この時点で30kmくらいなのですが、D+2000mを越えていました。そりゃきついはずです。
そこからは、舗装路を4kmほどひたすら下り第4エイドとなります(自分の時計では35km地点)。
第4エイドはミニトマトが美味しかったです。ここは意外と食べ物が少なめなため、最後の区間に向けて補給食を摂取しました。
第4エイドには14:39に到着しました(スタートして7時間9分)。ここの関門時間はスタートして8時間です。
大分貯金ができたので、これでゴールはできそうと感じ、一安心しました。
第4エイド〜ゴールへ
第4エイドからは昨年とコースが変更されているようです(私は初参加なので詳細は分かりませんがロードの割合が減ったそうな)。
まずは来た道を登り返し、登り基調の林道に入ります。もちろん私は走れません(笑)。
3kmほど進むとトレイルの下りとなります。ここのトレイル1kmちょっとくらいの距離で、フカフカで気持ちいい区間でした(^^)
そこを抜けるとまたロードへ。2kmほどあったと思います。
そして、最後の試練が待ち構えます…ホンマに絶叫したくなるような光景が…
アップかんなべというゲレンデを登るのですが、まさに直登!距離は200〜300m程度なのですが、斜度が30%を超えているらしい…
四つんばいで必死になって最後の力を振り絞りました。
そこを登り切ると、後は噴火口の周り(お鉢巡り)を走り、舗装路を下ってゴール!!
ゴールには16:21に到着しました(8時間51分)。
攻略ポイント(タイム狙いではなく完走したい人向け)
大きく2点がポイントと感じています。
まず1点目は、基本的には登りは全部歩いて、下りと平地を走れば完走できると思います。
平地と下りがゆっくりでも走れない場合は、制限時間がきつくなるので、完走が難しくなってくると思われます。
ちなみに私のペースとしては前半の平地は6:30〜7:00/kmでしたし、終盤は7:00/km以上かかるペースでした。
もう1点は、前半で体力をいかに温存できるかということに尽きると思います。
蘇武岳周辺や万場スキー場付近など、頑張れば走れる区間が結構あるのですが、ここで飛ばしすぎると結果的には後半第3エイド〜4エイドのトレイル区間で潰れる可能性が上がります。
私自身は、舗装路でも登りは全て歩き、レースの踏ん張りどころとなる三川山までのトレイルに体力を残せていたのがポイントだったと感じています。
くれぐれも前半のオーバーペースに注意しましょう。
ちなみにですが、リタイアする場合は各エイドでとなります。もしコース途中でのリタイアとなる場合、下山にかなり時間がかかりそうなので、無理そうな場合は早めのリタイアをオススメします(特に第3〜第4エイドの間)。
補給について
大会開催が7月ということで、高原とはいえかなり暑いです。
ミネラルと水分は特に気を使うようにしましょう。
ちなみに水分については、最初のエイドまでの間が、結構時間がかかるため、フラスク満タンに加え、もう一本何か用意しておくほうが無難です。
私は捨てられるので、経口補水ゼリーを2つ持っていました(フラスクの水分全く飲まなかったので、1本で良かったw)。
私自身が使って良かったなと思うのは、以下の2つ。
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まずウルトラミネラルタブレット2粒を片方のフラスクに、もう片方のフラスクには経口補水パウダー1包を入れてました。
水だけではミネラルが足らないし、2-RUNなどのミネラルタブレットでは濃度が高すぎて逆に崩れる感じがするし、ミネラルタブレットだけでは甘いし、スポーツドリンクは何が用意されているか分からないなど色々考えて、この選択をしましたが、結構良かったと感じています。今後もこれでいこうかなと思えました。
補給食ですが、餅や果物など結構豊富にありましたので、餅やあんこが苦手でなければそこまで持っていかなくて良かったと思いました(どっさり持って行ってたw)。
結局持って行った糖質系のジェルは2〜3個しか使用していないです。
(タイム狙いならば、糖質の消費量が増えるためあった方が良い?)
糖質よりも、レース中盤でBCAAなどアミノ酸系の回復系を複数持っていっておくことをオススメします。
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全体的な感想
『まぁとにかくキツかった!』その一言です笑
距離と累積に惑わされがちですが、前半から中盤でガツンと登り下りがあり、終盤が走れるようなコースなのでホンマにしんどいです。
今回は曇り空だったので良かったですが、カンカン照りの場合は完走できたかどうか不安になります。
暑熱馴化をしっかりしておかないとかなりきついので、練習時にあえて暑い時間帯に長めの行動時間をしておいて良かったなと感じました。
大会についてはマーキングも多く、今回2回ロストしかけましたが、マーキングを見落としただけなので、普通に行けばロストはしなさそうです。
スタッフの方々も温かく応援してくださります。特に気になるような不満な点はなく、大満足でした。
今回は前半が曇天で霧だらけだったので景色は楽しめませんでしたが、きっと大パノラマだったんだろうなと思います。
なお、ゴール地点の道の駅に温泉が併設されており、参加賞の中に入浴券もあるため、すぐにお風呂に入ることができるのも良い点でした。
来年は今回のタイムよりも早くゴールできるよう、練習して臨みたいと思います(^^)
ちなみにYouTubeでもupしておりますのでご参考になれば幸いです。