【レースレポート】鯖街道ウルトラマラソン77km
この記事は、鯖街道ウルトラマラソンAコース(77km)のレースレポートとなっております。
こんにちは、ヒロです。
投稿がすっかりご無沙汰になってしまいました^^;
今日は、私にとってはコロナ以降、フルマラソンを含め初のマラソンとなった、鯖街道ウルトラマラソンのレースレポートをご紹介いたします。
今回で2回目の完走(前回は72kmに短縮)となり、何となくですが攻略も見えてきました。
来年以降参加を検討されている方に少しでも役立つ情報になるよう、しっかりレポートしていきたいと思います!!!
ちなみに私自身は、2019年のフルマラソンで3時間40分、以降コロナ禍ではマラソン大会は出ていません。六甲縦走キャノンボール(片道)などは完走しています。2019年に丹後ウルトラマラソン100kmは制限時間ギリギリで完走しています。
目次
鯖街道ウルトラマラソンとは?
まずレースの概要をご紹介いたします。
(http://www.kyoto-triathlon.com/saba/saba_top.html)
京都トライアスロンクラブさんが主催しているレースで、福井県の小浜から京都市内の出町柳までを走る77kmのAコースと、途中の久多から出町柳まで走る42kmのBコース(通称:半鯖)があります。
77kmのコースは大きく3つの山を、Bコースは2つの山を超えていくレースとなり、獲得標高は1800〜1900mとなります。
山のパートは、舗装されていないトレイルコースとなっています。
コースは、戦国時代〜江戸時代くらいに、若狭湾で採れたサバを京都まで運んでいた最古の街道を走ります。
(走ってみて、ホンマに鯖腐らず持って行けたのかと心配になるような道ですw。それだけ海のない場所で新鮮な魚を食べることは難しかったのかな?京都は実際しめ鯖や鯖寿司など腐りにくい鯖が文化ですしね。)
【スタート〜上根来エイドまで】
さて、レースですが小浜市まちの駅広場に集まり、スタート地点に少しだけ歩いて移動します。
6:00にレースはスタート。
まず10km地点の下根来エイドまでの間はほぼフラットに近いような舗装路を走ります。
スタート直後は歩道が細く、渋滞して走りにくいですが、すぐに集団はバラけるので焦らずいきましょう。
ここでワンポイントですが、下根来エイドまでは涼しい時間帯でそこまで喉は乾きませんので、最低限の水分にして、荷物を軽くした状態で走ることをお勧めします。
(私は、ソフトフラスク2本のうち1本は空、もう一本は200ml程度にしていました)
下根来エイドを過ぎると、徐々に登り基調に変化してきます。特に上根来エイドまでの2〜3kmは傾斜も強くなってきます。
今回は走って上がりましたが、後半の体力と脚を考えると、ここは全走りではなく、心拍数や呼吸に合わせて歩きを混ぜても良かったと思っています。
15kmの上根来エイドには、7:35に到着しました。
上根来エイドでは、バナナ、チョコ、水分くらいだったと思います(昔あったオレンジは無かった)。
ちなみに、今回は下根来まで大体5:50/kmくらいで、下根来エイドから上根来エイドまで6:40/kmくらい走っています。
サバ10を目指すなら、最低限このペースで入りたいところです(私はその後轟沈しましたがw)。
というのも、ここから先のトレイル区間がシングルトラックなので渋滞に巻き込まれないようにするためです。
上根来エイド〜針畑ルネッサンスセンターエイド
上根来エイドを出ると、1km程度下り基調のロードを走り、それからトレイルに入ります。
トレイルと言っても整備された登山道で、傾斜もそこまできつくなく、かなり歩きやすいです。
ただし、シングルトラックのため、追い越しがかなりしにくいです。
タイムを狙う人にとってはロスになりやすいため、早めにこの区間に入っておきたいところです。
(過去出場した際、ゆっくり目にここに来たら、かなり渋滞してストレスでした)
1〜2km進むと、一旦ロードに出て1km弱進み、再度トレイルに入ります。
再度トレイルに入る前に、公式エイドではないのだと思いますが、水分補給できるポイントがあります。
1km程度登ると一つ目の山のピーク針畑となります。
このコースでの絶景ポイントです。
ここを8:40くらいに通過しました。
(のんびり歩いて登っている上に、脚が途中激攣りして悶絶した時間含めてますので、特に問題なく普通に行けば上根来から1時間もかからないくらいと思います)
ここからは、22~23kmくらいまでのおよそ3kmはトレイルでの下り区間となります。
これまたシングルトラックの下りになりますので、渋滞しやすいです。
途中数カ所ロードを挟むのでそこでサクッと前に出てしまいましょう。
一部滑りやすい区間もありますが、普段からトレイルに走り慣れている方であれば、テクニカルな場所は無いと言ってもいいと思います。
(トレイル初心者の人やトレランしたことがない人にとってはトレイルシューズが安心です。)
トレイル区間が終わると、平地で1~2km進むと、24km地点の針畑ルネッサンスセンターエイドとなります。
9:05に到着しました。
ここでは、ソーメンやきゅうりなど食べ物もしっかりあります。
ここからは太陽が昇って暑くなるロード区間なので、自分の必要量の水分をしっかり持つようにしましょう。
針畑ルネッサンスセンターから久多エイドまで
この区間は下り基調のロードとなります。完走するためにはこの区間はしっかり走り切りたいところです。
時間目一杯使っての完走目的の方は、あんまりこの区間を温存してのんびり行くと、久多の次の鞍馬の関門が怪しくなるのでそれなりのペースで進みましょう。遅くとも第一関門(40km付近)は11時10分くらいには通過しておきたいところですので、逆算してペースを決めたほうがいいです。
この区間は日陰が少なくアスファルトの照り返しがあり、気温が上がってくる時間帯であるため、天気次第では暑さが気になり始めます。
コースとしては途中微妙にアップダウンはありますが、さほど気になるところはありません。
34.5km地点に小川集会所エイドを通過し40kmの久多エイドに到着となります。
小川集会所エイドは、八つ橋、バナナ、飲み物だったと思います。
私は久多エイドには10:55に到着しています。
久多エイドは、おにぎりなどしっかり食事ができるエイドとなっていますので、後半に向けてしっかり食べておきましょう。おにぎりは感染対策で個包装になっていました。
(私はここで休憩してて右ふくらはぎが激攣りw。これ以上は無理出来なさそうだったので、ここでサバ10狙いはやめて、完走目的にスイッチしました。悔しーー!)
久多エイド〜ニノ谷エイド
この区間はトレイルがメインの区間となります。
とはいっても、かなり整備された林道とトレイルでテクニカルなパートはありません。また、スピードをすごく出すわけでなければ、ロードシューズでも走れる区間です。
久多を出ると、林道をおよそ3km進みオグロ坂峠に向かいます。
オグロ坂峠は、1km程度のつづら折りのシングルトラックとなります。(20回くらいですかね?)
道自体は歩きやすく、さほど傾斜も強くないですが、数カ所倒木があり、木をまたぐような場所が数カ所ありました。
走れる人は走れそうですが、後半の鞍馬からのために温存したほうがいいパートかなと思います。
この区間で、水分と補給で体を整えて、終盤に臨みたいところです。
(私はボロボロでしたが、この辺で回復に努めました)
つづら折りを超えると、下り基調のトレイルを進み、近畿では珍しい高原湿地である八丁平を通過します。
通過後は林道を通り、ニノ谷エイドへ向けて少し細めのトレイルを1km程度下ります。
47km地点のニノ谷エイドには12:50に到着しました。
昔はここで冷やし飴をいただきましたが、今回は無かったためコーラをいただきました。
ニノ谷エイド〜杉峠エイド
この区間はトレイル含む10kmで、かつ日中気温が高い時間に通過するランナーが多いと思います。
自販機などありませんので、ニノ谷エイドで、自分に必要な量にちょっとプラスアルファの水分を持って走るようにしたほうが良い区間です!
(私は念のためフラスク両方とも400ずつは持っていました)。
1km程度、下り基調の未舗装路を走り、アスファルトの道となります。この区間で地味に堪えるのが、杉峠のトレイルまでのアップダウンです(上記地図のぴょこっととんがってるところ)。疲れた脚には効きます(私は下り坂で悶絶でしたw)。
この下りを下り切ると、いよいよ最後の杉峠に向かうトレイル区間です。
このトレイル区間は、前回出場時もそうでしたが、足元が結構濡れておりスリップ注意です。また、やや大きめの石がごろごろしているため、集中力を保って捻挫に注意して進みましょう。
トレイル自体はロードシューズでも問題なく行けると感じました。
4〜5kmかけて250m弱登り杉峠エイドに到着です。
私は脚が終わっておりましたので、最後の坂道を走れるように脚を回復させるため、平地と若干の下り以外は歩き倒してやりました(笑)。
約56km地点の杉峠エイドには14:30に到着しました。
(garminではほぼ57kmやったんで、エイドはまだかと辛い気持ちになってたw)
杉峠エイドは、名物豆腐ソーメン、コーラなど割と食べ物は豊富だったように思います。
杉峠〜ゴールへ
いよいよこの旅もフィナーレへ!
フィナーレの前に立ちはだかるのが、鞍馬まで7〜8kmのくだりです。
特に最初の3〜4kmはかなり激くだりですので、ここまで走ってきた脚にとって非常に堪えます。
ここを歩いてしまうと完走が厳しくなるので、走り抜けたいところですが、テンション上げて飛ばしすぎて脚を使い切ると、鞍馬から先の13kmが持ちませんので、その辺りのバランスに注意が必要です。
かくいう私は、この坂道区間は6:30〜7:00/kmで慎重に進みました。
鞍馬が近づくと、ちょっとした平地もあり歩きたくなりましたが、二度と動けなくなりそうだったので、グッとこらえて走り続けました。結果的に足は少しほぐれた感じがして、67kmの市原エイドまで走り続けることができました。
鞍馬エイドは16:10の関門となっているため、時間に注意しておきましょう。感覚的には、残り13kmを歩く部分もあるとして、16:10ギリギリの通過ではゴールの制限時間に間に合わないと感じましたので、気持ち的には15:40までには通過したいところです。
私は15:25に鞍馬エイドを通過しております。
鞍馬エイドでは、冷やし飴のほか、BCAAの水分、きゅうりと塩昆布、バナナなどしっかり目に補給できます。
ちなみにリタイアや関門でアウトとなる場合は、ここ鞍馬から電車で出町柳まで帰ることになります。
鞍馬を抜けると、あとは鴨川までの間ロード区間です。市原エイドを出てすぐロードの登りがありますが、それ以外はほぼ平坦〜くだり基調となります。
鴨川に入る直前に、鴨川走友会さんの名物かき氷エイドがありました!ここで食べるかき氷が美味いんです!
(今年はないと思っていたのですがゲリラ的に設営されたそうです)。
前回もそうでしたが、鴨川の河川敷に降りた時は感慨深いものでした!
ここから、完走は確実だったため、完全に緊張の糸がキレて、だいぶ歩きました(笑)
結果的に、ゴールは17:04(11時間04分)となりました。
総括
下根来エイドから上根来エイドをもう少し抑えて走るもしくは歩きを混ぜておけば、こんなに脚攣りに悩まされることはなかったかなと後悔です。攣ったことでだいぶ全体のリズムが乱れました。
実際、心拍数が一個目トレイル終わりまで160〜170と高すぎでした。焦りすぎです。
急がば回れですね。タイム狙いなら、なおさらそうすべきだなと今後に向けての反省です。
装備については、晴れて足元も良かったので、トレイルシューズでなくて良かったかも。
トレイルは比較的慣れてるので、ロード区間での走りがしんどかった感じがしました。
補給については、エイドが豊富ですので多くは持たなくてもよいですが、バナナやおにぎりなど固形物だけだと、吸収に時間がかかるため、エネルギー切れにならないよう吸収の早いジェルをある程度持っておくほうが良いかなと感じました。あと、汗かくので、電解質とミネラル系は必須!
(この辺は後日、装備品などについてのまとめをご紹介いたします)
何はともあれ、脚がおかしくなっても焦らず、ペースを落として回復に努めて完走したことは、とりあえず良しとしようと思います(^^)
この記事が、挑戦しようと思われている方、レースに向けて不安になっている方の参考になれば幸いです!
ちなみにYouTubeでレースの様子を撮影しておりますので、そちらも参考になれば幸いです。