【冬のランナーのミッドレイヤーに】すごいぞ! Light Alpha Vest/Jacket
この記事では、ランナー向けにLight Alpha Vest/Jacketの活用についてご紹介しています。
こんにちは、ヒロです。
いやぁ大雪になりましたね。
福知山もどんどん積もってきました。これはしばらく走る際は気をつけないと、すってんころりんでケガしてしまいますね。
さて、そんな寒い季節にご紹介するのが、山と道の『Light Alpha Vest/Jacket』
これはホントに秀逸!
今日はLight Alpha Vest/Jacketをご紹介いたします。
目次
山と道について
知らない方もいるかもしれないので、山と道のブランドを先にご紹介いたします。
2011年に夫婦で創業された山道具のメーカーさんです。
現在公式のショップは、鎌倉、京都、台北にしかありません。
取り扱いの店舗はあったとしてもすぐに物が売り切れてしまうような人気メーカーとなっています。
実際に製作される方々が、登山やトレイルランニング等山で使用しながら改良を重ねて作られているため、使用者目線で設計されており、使い勝手と機能性が非常に良いです。
パンツやザック(ONEやMINI,THREE)などが有名なものですね。(その他にも良いものたくさん!)
詳しい沿革はhttps://www.yamatomichi.com/about/よりご確認ください。
私たちは京都に住んでいるため、山食音に行くことができて重宝しております。
Light Alpha Vest/Jacketの特徴
詳細は公式ページをご参照ください。作成に関する情熱が非常に伝わります!
(※構造に関しては公式ページからの抜粋となります。)
大きな特徴としては、その通気性と保温性の両立。
ポーラテックアルファダイレクトという素材らしいのですが、身体から生じる熱は外に逃しつつ、動かない時の保温性も担保されているとのことです。
さらに生地にチタンコーティングを施すことで、体からの放射熱を防ぐという手段で保温性を高めているとのことです。
そして、ベンチレーションのバリエーション。
ジップはダブルジップを採用しているため、上下どちらからでも調整できます。
この機能が、個人的にはありがたいです。
というのも、走っていて脱ぐほどではないけど暑くなってきた時にジップを全て開けると、服がなびいてしまってうっとおしいと感じることがあります。ダブルジップの場合はそういった時でも調整しやすいので重宝します。
ちなみに、ジップはやや斜めに取り付けられているため、あご周りや口元に当たりにくくなっており、細部に心づかいが見える点にこだわりを感じます。
また、ポケット内部をメッシュにしているためベンチレーションとして活用できるようになっています。
あとは最大の特徴であるアーム部分の脱着。
ファスナーでアーム部分を取り外すことができ、ベストにすることができます。
「長袖のミッドレイヤーまでは…」という時でもベストとして使用することができ、体幹部を保温できるので、バリエーションを増やすことができます。
他にも、バックパックで背部がめくり上がらないように、後ろの裾は少し長めになっていたり、サムホールがあるためちょっとした手の保温がしやすい点など、こだわりと機能性が随所に散りばめられています。
ちなみに重量は250g前後と持ってみると軽く感じます。
実際の使用感①〜昼間のジョグ約25km〜
さてさて、実際に使用してみた感想についてレビューいたします。
まずは昼間。
インナーはロンT1枚(ユニクロの普通のヒートテック)
この日の天気は曇り。気温は大体10度前後です。
平地の多いロードを、ペース心拍数140台(予測最大心拍の60〜70%)の有酸素運動で実施しました。
走り出しは身体が温まっていないので、ちょうどいい暖かさ。
絶妙な通気性のためか、体温が急に上がる感じではなく、じんわり上がる感じです。
走り始めて15分程度で汗をかきそうになってきたので、ジップを開けて換気。これで体温が下がり、気持ちいいくらいを維持。
その後10分、イージーペースとはいえ、さすがに暑くなってきたので、アームをとってベストにしてみると、ちょうどいい感じに。
そのまま20分くらい走り続けましたが、通気性がかなりいいため、適度な保温をしながらも蒸れたり汗でベタベタになることなく快適に走ることができました。
途中、トイレに寄って少し休憩したあと、汗で少し冷えた時に、再度アームをつけた状態のものを羽織り、体温の低下を防ぎ、完全に体が温まったタイミングで脱いで腰に巻いて走っていました。
(※腰に巻くと、腰だけ暖かくこれはこれで快適!)
最後にペースを落としてクールダウンするときは、体温が低下するため完全に羽織り保温して終了です。
昼間の結果をまとめると、
・イージージョグなどのロング走を真冬にする場合にちょうど良い
・ベンチレーションのバリエーションが多いため、体温調整を工夫しやすい
・心拍を上げて走るような場面では暑すぎる
こんな感覚でした。
実際の使用感②〜夜のジョグ〜
続いて、夜間です。
普段の練習は仕事終わりに走るので、19:00頃です。
この日は気温5度前後。風はない日で、アップダウンの道を約10km使用しました。
インナーはヒートテック1枚。
ペースは心拍150くらいなので、ちょっときつめの有酸素運動といったところです。
いつもは、メリノウールのハーフジップを着るのですが、風がスースーしすぎて寒いし、シェルを着ると汗でビチョビチョになるしで、レイヤリングをどうするか悩んでおりました。また、走り出しが寒く、嫌でしょうがなかった状態です。
その点、Light Alpha Vest/Jacketにはそれがない!!
この時期、身体が暖まらない状態で走るのはケガの元になりがちなので、この暖かさは嬉しいです。
適度な通気性のため、汗蒸れが少なく感じ、心拍を上げるような負荷をかけて体温がグッと上がれば前のジップを上から下から両方開けて換気すると体温を下げられるためとにかくちょうどいい!!
走り終わって少し歩いてクールダウンする時には、昼間と違い、冬の福知山は急激に体温が下りやすいです。その点、ちょうどいい保温性のため急激な体温低下を起こしにくい感じでした。
気になる点としては、心拍を上げて負荷をかけると夜間とはいえ、やはり暑いため脱ぐことにはなりました。
アームを外してベストにはしませんでしたが、ベストの状態で走るとなお良かったのかもしれません。
(アームを取るために立ち止まるのが少しめんどくさい。走りながらでも取れますが、リズム乱れる)
夜間の感想をまとめると
・走り出しがいい具合に暖かい
・ジップを開けるベンチレーションでもある程度の負荷まではいける
・寒さに強い人は、最初からベストの状態で良いかも。
・負荷を上げて練習するとさすがに暑い
使ってみて感じたこんな場面にオススメ
昼と夜にロードで使用してみた感じですが、良さそうな使用場面を考えてみます。
まずは、メーカーのコンセプトである山での使用は絶対いい感じ(まだ実施できていない)。
私が普段練習する山は標高1,000m以下の低山ですが、冬場は日によっては雪が積もっているし、風が吹きっさらしのところはかなり寒いです。メリノなど汗冷えをしにくい素材を着ても、頂上で少し足を止めただけで一気に寒さを感じます。
ウィンドシェルのみでは、風は防げても保温力がなく、保温力の高いものは重くて嵩張るし、生地によっては汗でベチャベチャになっちゃいます。複数持っていくと荷物が増えてうっとおしいので極力減らしたい気持ちもあります。
また、今まで経験はないですが、脚の怪我などでトラブルが生じた時などを考えると、保温性のあるものを携帯しておくことは必須です。
そんな時に比較的軽量なLight Alpha Vest/Jacketをザックに忍ばせておくか、常に着ておくことで低体温のリスクを軽減することができると考えます。
まさに、冬場の低山にちょうどいい感じのジャケットと感じます。
あとは見た目ですね。
ランニングで使用するミッドレイヤーってどうしても、「いかにも」っていうデザインのものが多くてオシャレ感は少し下がる印象です。
その点、これはジップの感じなど少しオシャレ感を感じますし、街でコートなどのインナーダウン代わりにも使えそうです。
山以外でも、冬場気温5~10℃の環境(特に日差しのない曇りや風の強い日)で、心拍を上げて練習しないロング走やLSDのロード練習でもいい感じに役立ちます。
ロードで使用する場合は、自分の寒さに対する耐性を考慮して、インナーを半袖にしたり薄手のものにしても良いかもしれません。
また、薄くて汗冷えを防ぐドライメッシュインナーだと、気温によって良さそうと考えます。
こうやって使用場面を考えてみると、自分の体に合わせてインナーを調整することで、ランナーにとっては非常に重宝するものではないでしょうか(^^)
まとめ
今日は山と道のLight Alpha Vest/Jacketをご紹介いたしました。
ランニングで使う際のポイントとしては、
・通気性と保温性のバランスが絶妙
・ベンチレーションの方法が多彩なので体温調整しやすい
・真冬の練習にちょうど良い
・ロードでオススメは心拍を上げないLSDやつなぎのジョグなど
・冬の低山にはちょうど良い(これから試す)
・高負荷練習では暑すぎる
・インナーは気温と自分の体に合わせて調整
これは、今後冬季にはかなり活躍しそうです!
今年は寒くなるみたいなので、ガシガシ使い倒したいと思います!!