altra torin 4.5 plash
ランニング

【シューズレビュー】ALTRA TORIN 4.5 PLUSH

本記事は、ALTRA TORIN 4.5 PLUSHのシューズに関するレビューとなっています。

 

こんにちは、ヒロです。

今日は今使用しているシューズであるALTRA TORIN 4.5 PLUSHについてレビューをしてみたいと思います。

[ 公式サイト:https://altrafootwear.jp/item/itemreco/m_torin-4-5-_plush.html ]

 

使用し始めて、今大体トータル150kmとなっています。現時点で何となく感じていることについてご紹介いたします。

 

ちなみに、私のランニング履歴ですが、

・丹後ウルトラマラソン100km完走

 

・六甲縦走キャノンボールSPEED完走

 

・フルマラソンベストタイム3時間40分(2019年以降計測していないため、多分これより速い)

 

など、長い距離やトレイルランを楽しんでいます。

 

ALTRAについて

まずアルトラについてご存知ない方のために情報を整理しておきます。

自身が元アメリカ代表の長距離ランナーであり、ランニングショップのマネージャーであった方が、「自然な状態」で「ヒールストライクを軽減出来る」シューズを作りたいという想いをコンセプトにしたメーカーです。

 

ですので、製品ラインナップは全てゼロドロップシューズと言われる、かかととつま先の高さの違いがないものとなっています。また、シューズの形も出来るだけ人間の足の機能を生かせるような構造で設計されています。

 

詳しくは、公式ページからご確認ください。

 

トレイルランニングをする方にとっては比較的有名なメーカーですが、フルマラソンなどのロードレースの大会に出る人にとっては、日本ではまだまだメジャーとは言えないかなというのが私の印象です。

実際、私自身ロード用のタイプを使用するのは今回が初めてです。

 

アッパーのフィット感

 

まずアッパーのフィット感についてですが、これはピタッとあう感じで私自身は好感触を持っています。

 

通気性の良いエンジニアードニットと呼ばれるニット系の素材でやや伸縮性があり、初めて足を通した時は少し窮屈かなと思いましたが、ニットが伸縮するため、走っている時はそこまで気になりません。

 

むしろ、シューズ内で足が遊ぶことが少ないので、フィット感について私としては良い印象を受けました。

 

ムレ感については、この蒸し暑い時期に走り終わっても中は比較的さらっとしているので、通気性が良いのだと思われます。靴下がちゃんとしていれば快適だと思います。

 

そして、ちょっと驚いたのが、シュータン

ちょっとぷにっとした感触で、足の甲へのあたりが柔らかくて快適な印象を受けます。

 

あとはアルトラならではの前足部の快適さ。他に比べるとかなりワイドです。

多くのシューズが前足部の形が少しきゅっとなるため、指が狭く感じるものもありますが、これはその心配は全くなし。

 

ただし、そのような構造であるため、中足部付近の靴紐はしっかり閉めておかないと足の機能が落ちてしまう可能性がありますので、注意しましょう。

 

torinのアッパーについて
TORINのアッパー

 

踵のホールド感

 

アルトラをやめた周りの知人から、「踵がぐらつく感じがする」という意見を聞いていたので少し心配でした。

踵がぐらつくと、捻挫や足首周りの筋肉のムダな負担が増えてしまいますので、安定して着地できた方が楽ですから。

 

使用してみた私の感想としては、走る場所によると感じます。

 

かかと部は他のシューズにあるような補強の月型芯が入っていないようで、手で触っても柔らかいです(一部に少しだけ硬さの異なる場所はあります)。

torinの踵の柔らかさ
踵部の強さ

 

 

ですので、踵から着地した瞬間に若干ぐらつく感じがあります。

 

とは言え、ロードを走るのであればほとんど気になりません。(あまり踵から着地するフォームではないので)

 

しかし、少し大きめの石があるところや不整地では、他のシューズに比べてぐらつき感は少し強いです。

 

そして、鯖街道ウルトラマラソンでの使用を考えていたため、ちょっとトレイルにも入ってみましたが、踵の安定感には欠ける感じでした。トレイルシューズではないため踵付近の幅も大きくないですし、そもそもがロードシューズですから、そんなところを走る私が悪いのですが(笑)

 

以上より、踵のホールド感については、多少はぐらつくけど走る場所によるし、ロードを走るのであればそんなに気にしなくて良いかなという結論です。

 

ソールについて

 

まず、アウトソール

ラバーが全面を覆っているため、摩耗への耐久性は強そうです。下は購入時と150kmくらいの走行状態である現在のアウトソールの比較です。

ソールの減り具合
ソールの減り具合(150km程度走行後)

 

踵の一部が少し減ってはいますが、そんなに大きく減ってはいません(別メーカーのシューズは、物によってはこの距離でも結構すり減りました)。

 

アルトラ独自のFootPod™テクノロジーを用いた配列となっており、足の指を模したようになっています。また、横方向の溝が複数あるため、蹴り出す際の屈曲性の自由度が大きいと感じます。

こういった構造が足を刺激することで、適切な足部機能の練習として良いのではないかと感じています。

 

そして、ミッドソール

Quanticというアルトラ独自のミッドソールです。

これが、不思議な感覚でした。

着地の感じは柔らかいのに適度な反発があります。そして、着地して沈み込んで反発してくるまでのレスポンスが比較的早いように感じます(もちろん、ベアフットに比べればラグはあります)。

ですので、足の負担を減らしてのんびりロングを走りたい人から、ケガのリスクは減らしつつある程度スピードを上げて走りたいランナーまで幅広く対応してくれるのではないかと思います。

 

最後にインソール

torinインソール
TORINのインソール

5mm プレミアム PU Sculpted フットベッドというものらしいですが、これはそんなに特徴を感じない、柔らかめの素材のものです。特に感想はありません(笑)

 

私の使用場面

 

私の使用場面についてご紹介いたします。

 

基本的には普段のロードでのイージージョグからペースを落としたロング走に使用しています。

 

今までは、ベアフット系で足の機能を刺激しながら練習をしていましたが、何せベアフット系のシューズは薄いので、足底への刺激が強いです。坂道の下りなどスピードを少し緩めざるをえない時がありました。

 

まぁそれはそれで着地の練習になるのですが、距離が伸びるにつれ、そればかりで練習すると長い目で見た時の故障のリスクが心配でした。

 

そういった中で、アルトラのようなゼロドロップで足の構造を配慮して作られたシューズによって足本来の機能を刺激し、かつ適度にクッション性のあるTORIN 4.5 PLUSHには一目惚れでした。

 

そして、選んだ理由の一つには、トレイルシューズとメーカーを合わせておくことで、ロードとトレイルの走り方を出来るだけ差がないようにしておきたかったというのもあります。

普段がドロップ差のあるシューズで、レースやトレイルがドロップ差ありだと、筋肉や関節への負荷が変わってしまいますので、レース当日の違和感やペースの乱れにつながるリスクがあります。それを避けようというのも狙いです。

 

私が感じる注意点

 

それでは、最後に私が感じるTORINの注意点について最後に述べさせていただきます。

 

アルトラの公式サイトにもありますが、まずは歩きや短いロードランニングによって足を慣らすことが必要です。

 

アルトラは独特の形であり、かつゼロドロップシューズであるため、ランニング初心者の人はもちろん、普段からベアフットやゼロドロップシューズに慣れていない人にとっては、ふくらはぎの疲労感が強くなる可能性があると感じます。走り方が良くないからかな(つД`)ノ

 

私自身、普段からわりと走っている方ですし、ベアフット系のシューズで練習していたため、「大丈夫だろう」と思っていきなりロング走で使ったら、ふくらはぎパンパンになりましたww。

鯖街道ウルトラマラソンにぶっつけ本番で使用するつもりだったため、中止でよかったかも…ww

 

何でこんなことが生じたのか。

それまでロング走の時はドロップ差のあるシューズを使用していたため、シューズによって前に進む力が減った分、同じ速さを出そうとして足で蹴ろうとしてしまったのだと推測します。

 

裏を返せば、ふくらはぎで蹴らずに前方への推進力を作るにはどうしたら良いか考えるための良いシューズです。

 

なので何も考えずに履いて練習すると、人によってはふくらはぎの慢性的な疲労感を抱えてしまうかも。

 

あと、効率的な走りができるフォームが身につくまでは、フルマラソンなどタイムを狙いたいレースにとってはちょっと向いていない気がします。そしてレースで使用する場合は、アルトラであればエスカランテなどのよりスピード重視のシューズを検討しようかなと思います。

 

まとめ

 

今日はALTRA TORIN 4.5 PLUSHのレビューをご紹介いたしました。

 

結論としては、初心者の方や、自分のランニングフォームを見直したいと思う人には非常に秀逸なシューズだと思います!

 

ロングレースやスピードレースで使用はしていないので今後はその辺りも試していきたいと思います(^^)

 

シューズ選びに迷っている方にとって、選択肢の一つに入れると面白いと思います。