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ヨガ

【ヨガ思想】今の時代こそアヒンサーの心を大切に

本記事では、ヨガ思想の一つアヒンサーについて紹介しています。

 

こんにちは、ヒロです。

 

今日はヨガ思想の中のアヒンサー(非暴力)についてご紹介いたします。

 

ヨガには八支則と呼ばれる大切なことが8つあり、アーサナを取ることはその中の一つでしかありません。

 

※ヨガの本来の目的については、こちらの記事で整理しておりますので参考になれば幸いです。

 

そんな八支則の中のヤマ(禁戒)の中にある項目がアヒンサー(非暴力です)。

 

最近、SNSの誹謗中傷やオリンピック関連など色々と不条理なことが多いなと感じます。

 

その中で、心穏やかに生きてストレスを多くしないためには、アヒンサーという思想が大事と考えます。

 

そんなアヒンサーについて今日は深堀してみようと思います。

 

最初にお断りしておきますが、今日の内容は自戒を込めて書いております。過去に色々と失敗した結果の今想う事であり、現在進行形で取り組み中です。

 

ヨガの思想『ヤマ』

 

ヨガはポーズ(アーサナ)をとるイメージがかなりありますが、あくまでもヨガの一過程であり、他にもヨガには大切なことが多くあります。アーサナは八支則という中の一つの項目であり、他にも7つの大切なことがあります。

 

その中の一つに、やってはいけないことであるヤマ(禁戒)というものがあります。

 

ヤマは、全部で5つあります。

 

ヤマ(禁戒)とは

①非暴力(アヒンサー)

 

②正直(サティア)

 

③不盗(アスティア)

 

④禁欲(ブラフマチャーリヤ)

 

⑤不貪(アパリグラハ)

出典:スワミ・サッチダーナンダ著;インテグラルヨーガより

 

という5つの項目があります。

それぞれのことを簡単に説明すると、

 

①アヒンサー:思うこと、言葉、身体的な暴力をしない

 

②サティア:正直に徹して嘘をつかない

 

③アスティア:人のものを盗まない(時間などを含む)

 

④ブラフマチャーリヤ:過度な欲求の解消をしない

 

⑤アパリグラハ:あまり多くを望まない

 

といった感じです。

 

私自身、このようなヨガ思想は実践哲学のようなので、日常生活において役立つため非常に参考になると感じています。

 

アヒンサーは難しい

 

今日の本題であるアヒンサーは、先ほどの説明のように、言葉や行動はもちろんダメなのですが、意識すること(考えること)自体もダメだと言われます。

 

言葉や行動の非暴力については、意識すれば割と取り組みやすいと思います。

 

やはり、一番難しいのは意識に上る暴力的なことを無くすことです。

 

ここでいう暴力的なことというのは、相手への愛情や思いやりを欠くことや、反対に憎む事、非難する事です。

 

ですので、相手への悪口を考えるのはもちろんのこと、「あいつのせいでこんなことになった」「あのやり方は間違っている」と言ったことも厳密に言えば暴力になると私は考えます。

 

だからこそ、アヒンサーは大事だけど難しいのです。

 

だって、普段の仕事や生活において、大なり小なり意識にはどうしても上がってきちゃいますもん。

 

それでこそ人間らしさな気もしていますが、度がすぎると良くないので減らす努力は必要です。

 

アヒンサーを実践するコツ

 

そんな難しいアヒンサーを実践する私なりのコツをご紹介させていただきます。

 

それは、相手や対象の背景を確認・想像するということです。

 

当たり前のことですが、自分以外の他者は自分と同じ人生を歩んできたわけではありません。

 

他者は、その人なりの過去を踏まえて今を生きています。

ですので、自分自身と同様に生きている過程の中で作り出された考えや思想、価値観があり、その思想の中で発言や行動をします。

 

ですので、相手はどう言った意図でその行動を選択しているのかを考えることが、他者への批判などの考えを抑えることにつながります。

 

誰しも自分が正解と考えやすいため、ついつい自分と異なる意見を批判しがちですが、よくよく相手の背景を確認することができれば、「なーんだ、だからそんな風に考えていたんだ」といった納得につながることも多々あります。

 

こういったことの積み重ねをしていると、段々とですが、腹が立つ瞬間に出くわした時の冷静さが身についてきたように感じます。

 

まぁ、腹が立つときは腹が立つのですが(笑)。

 

そんな時に言葉や行動に表すような暴力はタブーです!

 

イラッとしたり暴力的なことを考えてしまいそうな時こそ、まずは「なぜあなたはそう思うのですか?」「なぜそういった行動をとるの?』など相手を知ろうとする姿勢から入ることが大切です。

 

冷静な対話や対処が場を鎮めてくれると今まで何度か体験していますので、ぜひ試してみてください。

 

ただ、完璧に実践することは難しいです。

かの有名なマハトマ・ガンジーでさえ完璧に実践することはできないと言っていたようです。

 

ですので、完璧にこだわらず普段の生活で意識しておく程度でも良いのではないかと思います。

 

まとめ

 

今日は、ヨガを実践している人以外にも大切にして欲しいなと思うアヒンサーという思想のご紹介でした

 

ポイントとしては、

 

POINT!

・言葉、行動、意識の全てで非暴力

 

・実践するコツは相手の背景を考える

 

・完璧に実践は難しいので、できる範囲でコツコツと。

 

といったところです。

 

色々と不条理なことや、腹の立つこともありますが、そのような中でアヒンサーの思想を大切にすると、見える世界が少し穏やかになるのかもしれません。

 

そして、壮大な話になるかもしれませんが、多くの人がこのような実践をすることができれば、他者を尊重する穏やかな世界につながるのかもしれません。

 

こんな時代だからこそ、大切にしたいものです。

 

また、今後もこんなヨガの思想をご紹介していこうと思います(^^)